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2007/02/11

川治温泉・宿屋伝七 あと一歩

 2月10日、3連休の土曜日、川治温泉の宿屋伝七へ投宿。
 群馬、栃木、茨城、信州と、関東近辺の温泉地を巡ってきたが、鬼怒川温泉郷の上にあって、奥鬼怒温泉郷へと続く川治温泉には、10数年前に鬼怒川へ来たついでに立ち寄ったきりで、投宿していなかった、蕨屋の空白地域であった。こうした空白地域は、埋めておかないと気になる。何しろ、主だった温泉地は制覇しておきたいと考えている。

 宿屋伝七は、実は去年、旅館を経営している「ふなびき」が立ち行かなくなって、民事再生している。栃木の温泉旅館は、足利銀行の経営破たんにともなって融資がきつくなり、どこの旅館も大変な思いをしたということが以前にあったが、東山閣(150名)と宿屋伝七(330名)の2つを経営するのは、そりゃあ、大変だったろう。
 大変な思いをしていた従業員の人たち、がんばってほしいものだが、驚いたのは、その再生支援に乗り出しているのが、米投資銀行のゴールドマン・サックスだということ。
 なるほど、旅館というのは、やり方一つで再生できるし、資金的には米投資銀行、ファンドにしてみれば大きくはないから、再生して転売するには、面白い物件ともいえる。そうした旅館再生案件が結構あるらしい。お金儲け云々はともかく、温泉好きとしては、そんな旅館再生ビジネスなんかにかかわれば、面白いなとおもうわけだ。

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川治温泉へ行くには、東北自動車道から宇都宮で日光宇都宮道路へと進み、途中、今市で下りて鬼怒川温泉を目指す。さらに鬼怒川を越えてちょっと進めば川治温泉だ。

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 その途中には、龍王峡という、紅葉の季節には絶景となる峡谷名勝がある。そこには何度か行ったが、初夏の新緑でもいい、紅葉でもいいが、途中に噴出す滝のしぶき、ゆったりと流れる鬼怒川源流のたたずまいを、ごつごつした河原の岩肌まで降りて、全身で浴びると、なんだか、世の中の腐ったものをみな忘れてしまうような、爽快感を味わうことができる。土日は観光客でうっとうしいが、平日なら最高だ。ぜひ、お勧め。

宿屋伝七へ
 
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川治温泉の中では、一番奥まったところにある。
7階建ての結構、大きな旅館。
チェックインは1時。すぐ手前に美味いと評判のお蕎麦屋さんがあるので、そこで昼飯を頂いてチェックインした。
ロビーは広々としたつくりだが、12時45分あたりで、すでに何組かのチェックイン待ち客がいた。電車とバスで来る人たちは、この時間帯に第一陣が来るのだろう。

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部屋は5階。
1泊2食でお一人様25000円の設定で、部屋は和室12畳と、掘りごたつのある3畳、窓際のテーブルと、かなり広いつくり。どうせなら、ベッドルームか、挽きっぱなしの布団があれば、もっと良かったが、広くてゆったりには満足。
ベランダからは鬼怒川源流が見える。遊歩道になっていて、上流の五十里ダムの真下まで歩いてゆけるとのことだが、川縁までいって、寒いのでやめた。
異常気象か地球温暖化かしらんが、全く雪無し。本当なら山も雪化粧だったはずなのだが。

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ロビーで待っているときに、こんなお団子を出された。味噌味の焼餅。
部屋の茶菓子はこんな感じだったが、ごま餅が美味かった。

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温泉は1階に内湯と露天風呂が2つ、それと低温サウナがあった。
内湯は檜の香りがほのかにする、大きな浴槽で、10人くらいが殺到してもぜんぜん平気。
露天は岩風呂と、ジャグジーな泡風呂。


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加水はしていないようだから、源泉100%ではあるのだが、
残念ながら、ここは、源泉掛け流しではない。
泉質はアルカリ性低調性高温泉。
滑らかで、さらさらとしたお湯。
昔から傷の鬼怒川、怪我の川治といわれていたくらい、いい泉質なのだが、循環しちゃっている。
循環が悪いというわけではない。衛生上必要な場合もある。でも、川治は結構自家源泉のところが多くて、湯量も豊富なはずなのだから、内湯だけでも、掛け流しでがんばってもらいたい。
露天のジャグジーは、ちょっと塩素の量が多かったので、塩素臭が目立った。

そうした減点分はさておき、それでも泉質はよく、風呂上りは肌がしっとり。保湿、保温効果が高く、あったまる。
チェックインしてすぐにひとっ風呂。昼寝して飯前にもう一回、有飯食ってから三度目、そして朝風呂。贅沢冥利。

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夕食、朝食とも部屋出し。
結構なボリューム。
先付け、前菜盛り合わせはやや、オヤジっぽい。酒呑みの私や、団体客のおっさんおばはんにはいいかもしれないが、女性客向きでもないかな、と。カップル狙いなら、もうすこし、洒落ましょう。
お椀は百合根饅頭。百合根は美味いんだが、ちょっと量が多かったかな。
お造りは良かった。ちゃんと氷挽いてあって、鮪はトロが3切れ。あと大振りの海老にタイ、ホタテ。
中々良かったけれど、特徴付けするなら、大トロ、中トロ、赤身とか、あるいは変わったところで攻めるとかがあった方がいいかも。

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仲居さんが、一番最初に火をつけたので、刺身食べながら、肉を焼いて、ちょっと忙しかったが、肉は栃木黒毛和牛のステーキ。美味かったです。2切れずつ。
日光も那須も、水上も、群馬や栃木の牛は美味い。
途中に出てきたのが、あわびの塩釜焼。
巾着のような塩釜を割ると、中から、小ぶりのアワビが登場。これは美味かったな。
北海道網走の大ツブ貝の蒸し焼きを思い出した。

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揚げ物は枝豆豆腐を揚げたものとかを抹茶塩で。
ご飯は、炊き込みご飯に湯葉の薄餡をぶっ掛けていただく食べ方。深山ご飯というのだそうです。
女房はすでに満腹だったので、私が女房の分もいただきました。
デザートはメロンにイチゴ、、とこれはちと凡庸。
やはり、団体さん、おっさんおばはん向きで、若い女性客狙うなら、もう少し、手作り感のある洋風デザートがほしいところです。和食料理長プラスパティシエのお姉さんがコラボすれば、受けます。

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朝食は、目一杯の和食膳。
温泉卵あり、地の納豆あり、鮪の山掛けあり、焼鮭。
昼飯抜きなら3膳はいけます。
鍋は湯豆腐、味噌汁。
昼に佐野ラーメンを食べる予定だったので、私は二膳で止めておきました。
すごく美味しいとか、ちょっと田舎の特徴があって面白いという感じではなく、一般的な目一杯出しました朝食、という感じでした。これもやはりオヤジ向き、団体さん向きかな。

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せっかく東北自動車道なので、帰りは佐野ラーメン食べたいという女房のリクエストで佐野へ。
9時半にチェックアウトして付いたのが11時ちょい過ぎ。
太七という、有名店へ。
私が食べたのが名物、青ネギラーメン。女房が醤油ラーメン。
なんというか、佐野ラーメンの特徴である、にゅぷにゅぷした、太くて平らっぽいが、クネクネしている麺がいいということなのだろうが、北海道人としては、ラーメンといえば黄色い札幌ラーメンという感じなので、「おもしろい」ラーメンという印象でした。麺食いの女房殿はご満悦でした。

そういえば、10日のお昼は、宿屋伝七の目の前にあるお蕎麦屋さん「佐越阪」に入りました。

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女房が頼んだのは。冷たいお蕎麦に小エビなどの天ぷらが乗っかった状況で、さらにトロロ汁をぶっ掛ける「佐越ぶっかけ」という、ちょっと変わった食べ方。私はノーマルな天ぷらそば。
蕎麦はともかく、ご自由にどうぞとか、厚焼き玉子や漬け物、ひじきの煮つけなどがおいてあり、小皿で好きなだけとってつまんでいられるというサービスがあった。
山奥の温泉にきたおばちゃんたちには受ける、

そう、なんだかんだと、おばちゃんたち、団体さん、家族連れといっても大人数に受ける川治温泉、という感じでございました。
一応、温泉めぐりの空白は一つ、塗りつぶした。

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